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"Korva"とはフィンランド語で「耳」という意味。なぜかスピーカーのことを考えてると幸せ。よい音とは何か、そして理想のスピーカーとは何かを日々考え追求しています。

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EXバスレフは面白い箱

Laulu-E08_f


上の画像は、開発中のEXバスレフの Laulu-E08 です。

ダクトの調整も終わって、ダクトを内蔵したので、すっきりした姿になりました。
デザイン的には、シングルバスレフの Laulu-08 とほとんど同じような感じです。

Laulu-E08_i


内部の様子はこんな感じです。

最初は、第1空気室容積 > 第2空気室容積 の方が、
逆相の共振が減っていいのでは?と考えていましたが、
実際には、第1空気室容積が小さいほうが周波数特性的にはいいようです。

第1空気室と第2空気室とを繋ぐダクトには、
ポリエステルの吸音材が少量、軽く充填されています。
少し思うところがあって試してみたところ、
低域の周波数特性がフラットになり、かなりの効果がありました。

シングルバスレフのLaulu-08と聴き比べをしていますが、
このEXバスレフは、なかなか示唆に富む面白い箱です。

このEXバスレフは、シングルバスレフに比べると、
低域がぶ厚く、表情が非常に豊かです。

シングルバスレフでは、バスレフ共振の音がモノトーンなので、
コントラバスの胴鳴りの「ブオン」という音は聞こえても、
弓が減を擦る「ゴリゴリ」とした音は聞こえにくいのですが、
EXバスレフのほうは、胴鳴りと、弦を擦るこの「ゴリゴリ」した音の違いを
よく再現できています。

バッハの「ブランデンブルク協奏曲」などを聴いていると、
EXバスレフのほうは、チェロやコントラバスなどの低音楽器が、
一生懸命「ギコギコ」やっている様子がよく分かりますが、
シングルバスレフのほうは、中・高音楽器に隠れてあまり目立ちません。
EXバスレフは、低音の音色が良く再現されるので、低音楽器が目立つのかもしれません。

EXバスレフの不思議なところは、この音色の再現性で、
空気室が二つあるのに、低域のフワフワした感じやモノトーンな感じが無く、
音程が明確で、ソリッドな低音が出てくるところです。
なんだか面白い箱です。

そして、シングルバスレフのほうは、低音楽器のサイズが小さく、
奥の方で鳴っている感じがありますが、
EXバスレフのほうは、バックロードのように低音楽器にスケール感があり
小口径を感じさせない鳴り方をします。

このスケール感の違いは、ミッドローの厚みの違いから来ていると思いますが、
シングルバスレフのほうも、決して欲張った設計ではないのですが、
比べてみると、低域に厚みが無く、音色の再現性も楽器の大きさの再現性も劣るようです。

あまり自画自賛してもしょうがないですが、特に欠点は無いようですし、
このサイズで、この音の厚みと音色は、なかなかのものだと思います。

バックロード好きとしては、手間のかかるエンクロージャーほど
良い音で鳴ってほしいのが人情ですが、
こういうシンプルでコンパクトな箱で良い音を出されると、
嬉しさ半分、寂しさ半分で、
少々やる気がそがれないわけでもないようです・・・
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Laulu-E08 | 10:45:40 | トラックバック(0) | コメント(4)
コメント
EXバスレフはすごい箱
はじめまして。
かなり前の記事になりますがコメントさせていただきます。

実は某キット販売店のダブルバスレフ・スピーカー(DBS)を所有しているものです。
このスピーカーは8cmユニットとは思えないスケール感という謳い文句で、特に低音に定評があります。
確かに低音は出ることは出ます。バランスもそんなに悪くない。
ですが、中域がどうも今ひとつなのです。音が団子になっているといいますか、膜がかかっているような感じなのです。
まだ、同ユニットで自作したシングルバスレフの方が音離れがよく見通しがいい音を出してくれるのです。
これはDBS特有のものでどうにもならないものと諦めかけていました。

そして、たまたまこちらの「EXバスレフ」の考察について書かれているのを見つけ、読み進めていくうち色々納得させられることが書いてあるじゃありませんか。
早速、自分のDBSも試してみようと思いターミナル台座がちょうどユニットの真後ろにあるので台座のネジにワッシャーを噛ませて空気孔を設けてみました。
「これはまったく別のスピーカーじゃないか!」と音の違いにびっくりしました。
中域の団子は一音一音が粒立ち、膜がキレイにはらわれたように見晴らしが良くなりました。
懸念していた低音の凹みはさほど感じられず、むしろ中域とあいまってバランスが一段とよくなりました。
そしてこれは思い込みかもしれないのですが、低音にダンピングがかかったように感じられるのです。
より輪郭がくっきりしたというか、ハッキリ響いてくるのです。
もう、申し分ありません。ラローチャのピアノを聴き終わったとき思わずスピーカーに拍手をしてしまったくらいです。「音楽を聴いた!」という感じです。

でもこれ他で見ませんよね、DBSの第1空気室の背面に第3ダクトを設けるということを。
こんなに効果があるのに積極的に導入している人すら見かけません。
不思議で仕方ありません。

とにかく私はこちらのページに行き着いたおかげでDBSを嫁に出さずに済み、感謝の気持ちで一杯です。
心より御礼申し上げたく長々駄文を弄した次第です。

失礼いたしました。
2016-11-07 月 00:26:38 | URL | chao [編集]
chaoさま、丁寧なコメントありがとうございます^^

私のEXバスレフの記事が、お役に立てたようで何よりです。

自作のエンクロージャーは、
どうしても低域に意識が向かいがちですが、
やはり、聞き飽きない音と言うと、
中域のクオリティーが大切になると感じます。

chaoさまの、DBSの、EXバスレフへの改造も、
たまたま、チューニングがドンぴしゃりだったのかもしれませんが、
EXバスレフのほうが、ユニットの背圧が低くなるので、
中・高域の解像度が高くなるかもしれません。

そして、低域のダンピングも、EXバスレフのように、
共振系の圧力が逃げる経路のあるものの方が、
私も、ダンピングが良くなるような印象を持っています。

共振系の音の立ち上がりが同等だとすると、
共振系の圧力が逃げる経路のないものは、
極端なピークが生じやすく、また、
共振系の空気バネの振動が残りやすくて、
ダンピングが悪くなると感じます。

圧力が逃げる経路のあるものは、
振動版によって、共振エネルギーが与えられないときは、
どうしても、共振系の振動が持続しにくくなるので、
音の立下りが、すばやくなるように感じます。

最近開発した、新しいバスレフの方式の
パラレル・バスレフも、妙に音が良くて、
この方式で、ワイド・レンジなモニター・スピーカーが、
実現できるのではないかと期待してます。
2016-11-07 月 11:26:37 | URL | Korva [編集]
なるほどっ。
「圧力が逃げる経路があるもの」 は 「音の立下りが、すばやくなる」 には本当に納得です。
どうりで音が粒だってくるわけです。
いやはや素晴らしい回答ありがとうございます。
ついつい私素人ごときなどは 「音の立上り」 ばかりに着目してしまいますが、肝心だったのは「音の立下り」、なのですね。
例えは悪いですが、「醤油差しの小穴」をイメージいたしました^^
2016-11-08 火 00:21:26 | URL | chao [編集]
chaoさま、コメントありがとうございます^^

単一の共振系は、天上にぶら下がったバネのように、
ビヨーン、ビヨーンと、いつまでも振動が、
持続するような印象ですが、
共振系が複数ある場合は、一つの共振系が、
別の共振系のダンパーとして機能するようです。
2016-11-08 火 09:07:47 | URL | Korva [編集]
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