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"Korva"とはフィンランド語で「耳」という意味。なぜかスピーカーのことを考えてると幸せ。よい音とは何か、そして理想のスピーカーとは何かを日々考え追求しています。

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バスレフダクトの質感

laulu08m


上の画像は先日完成した、TangBand の8cmフルレンジドライバー用の
標準バスレフ・エンクロージャー Laulu-08 です。
ウッドブロックで3点支持で浮かして聴いています。
ドライバーは、TangBandの W3-593SG です。

Laulu-08を聴きながら、つらつら考えたことなどを少々・・・

このLaulu-08は、なかなか低音の質感が良く、
振動板の音とダクトの音が、音色的な違和感がなく、上手く繋がっているようです。

バスレフが効く帯域でも、「ブー」とか「ボー」とかのバスレフ的な単調な音ではなく、
小生意気に、楽器の音色を感じさせるソリッドでエッジの効いた表現をします。

そして、Laulu-08の低音の質感の良さの理由は、エンクロージャーの設計にあると思われます。
このエンクロージャーは、容積が4.5リットルで平均的ですが、
バスレフダクトの開口面積は6.6cm2で、長さは2.7cmとやや小さめです。

ヘルムホルツの共鳴の話は、ここでは割愛するとして、
バスレフエンクロージャーは、空気バネとダクトのマスからなる共振系です。
そして、ダクトは空気バネを介してドライバーによって駆動されます。

軽いものは動かしやすく、止めやすい。
重いものは動かしにくく、一旦動き出すと止めにくい。

これは、ダクトと空気バネにも当てはまるのではないでしょうか?
小さなダクトと小さな空気バネは、動かしやすく止めやすい。
つまり、トランジェント特性が良い。
反対に、大きなダクトと大きな空気バネは、動かしにくく止めにくい。
つまり、トランジェント特性が悪い。

そして、小さく軽いダクトを硬いバネを介して駆動するのと、
大きく重いダクトを柔らかいバネを介して駆動するのは、
どちらがトランジェント特性が良くなるかと言えば、もちろん前者です。

大きな容積と大きなダクトを持つエンクロージャーの低音は、
比較的 表情が乏しく、癖も強く感じます。
それは、ダクトの出力が強いのと、ダクトの音色が単調だからだと思います。
そして、音色の単調さは、共鳴する周波数の帯域が狭く、特性がピーキーなので、
サイン波に近い波形しか再現できないので、振動板の音と異質な感じがするのだと思います。

それに対して、
小さな容積と小さなダクトを持つエンクロージャーの低音は、
比較的 表情があり、癖も少なく感じます。
それは、ダクトの出力が弱いのと、共鳴する周波数帯域が広く、特性がブロードなので、
違う周波数のサイン波の組み合わせによって、ある程度 音色の再現が出来るので、
それほど振動板の音と異質な感じがしないのかもしれません。

FM音源によって色々な音色が作れるように、
ダクトの共鳴する周波数の帯域が広いほど、ある程度 音色の再現ができ、
表現力が豊かになるはずです。

しかし、ダクトを軽く空気バネを硬くするということは、
エンクロージャーを小さくすると言うことであるので、
そうすれば、中・高音の伸びやかさは失われ、
ダクトの出力も小さくなるので、低音の量感やローエンドの伸びも失われます。

結局のところ、エンクロージャー作りは、どこでバランスを取るかということであり、
何々であれば何々であるほど良い、ということは無い世界ですので、
常にこれで良いのだろうか?というモヤモヤからは逃れられません。

まとまりのない話でしたが、
長岡鉄男氏も晩年は、エンクロージャーの板にドリルで穴を開けただけの
小さなダクトのエンクロージャーなどを作っていたようですし、
メーカー品も、総じてダクトが小さいのは、理由の無いことではないのかなぁと思います。
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Laulu-08 | 23:55:29 | トラックバック(0) | コメント(0)
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