■プロフィール

Korva

Author:Korva

コルバのブログへようこそ♪
"Korva"とはフィンランド語で「耳」という意味。なぜかスピーカーのことを考えてると幸せ。よい音とは何か、そして理想のスピーカーとは何かを日々考え追求しています。

ホームページは → こちら

■最新記事
■最新コメント
■最新トラックバック
■月別アーカイブ
■カテゴリ
■検索フォーム

■RSSリンクの表示
■リンク
■ブロとも申請フォーム
■QRコード

QR

バックロードホーンと吸音材と情報量
下の画像は今開発中のバックロードホーン Torvi-C08 です。

torvi-c08


今回の記事は、吸音材を使うと情報量が増えるという、ちょっと変な話です。

下のグラフは、吸音材無しのTorvi-C08の中域(300Hz-9000Hz)の周波数特性です。
torvi-c08吸音材なし

次のグラフは、吸音材有りのTorvi-C08の中域(300Hz-9000Hz)の周波数特性です。
吸音材あり

一見して、吸音材有りの方が、ピークやディップが小さく、
平坦な周波数特性になっているのが判ります。

特に、吸音材無しのグラフの中央から少し右にある大きなディップは、
空気室内の定在波の影響だと思いますが、
吸音材有りの方では、このディップが無くなり、平坦になっています。
(吸音材有りの方では、空気室のほかに音道内にも吸音材を使っています)

では、なぜ、吸音材を使うと情報量が増えると言えるのでしょうか?
(音声圧縮技術の原理を知っている人は、
Korvaが言わんとしていることは、すでにお分かりでしょうが・・・)

吸音材を使うと、周波数特性が平坦になることは上のグラフから判りますが、
実は、周波数特性が平坦だと、情報量は増えるのです。
いや、増えると言うのは正確ではなく、
周波数特性が凸凹だと、情報量が減ると言うのが正しいですね。

では、なぜ、周波数特性が凸凹だと、情報量が減るのでしょうか?
簡単に言えば、大きな音がする場所では、
小さな音が聞こえなくなるという、
人の聴覚の特性に起因した現象があるからです。

例えば、静かな室内では、ひそひそ声でも聞こえますが、
大きな騒音のある工事現場では、ひそひそ声だと聞こえません。

スピーカーで言えば、周波数特性に大きなピークがあると、
それ以外の帯域の音は、ピークが無い場合に比べて、聞こえにくくなります。

ディップの部分が聞こえにくいというのは、解りやすい現象ですが、
大きなピークがあると、それ以外の部分が、
相対的に、ディップになるとも言えると思います。

つまり、情報量の問題は、解像度、トランジェント特性だけの問題ではなく、
周波数特性の問題でもあるということです。

そして、周波数特性に凸凹が生じる事で、
情報量が少なくなる現象は、他の方式より、バックロードホーンのほうが顕著なはずです。
バックロードホーンは、振動板背面の音も積極的に利用することで、
周波数特性に凸凹が生じる可能性が、他の方式よりも高くなるからです。
つまり、バックロードホーンは、吸音処理が他の方式より重要ということです。

しかし、実は、情報量が少なくなると、良い音に聞こえるという厄介な現象もあります。
そんな馬鹿なと思われるでしょうが、あるんですよね。

この問題についても、そのうち詳しく書こうと思っています。
関連記事
スポンサーサイト


Torvi-C08 | 13:30:38 | トラックバック(0) | コメント(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

まとめ