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"Korva"とはフィンランド語で「耳」という意味。なぜかスピーカーのことを考えてると幸せ。よい音とは何か、そして理想のスピーカーとは何かを日々考え追求しています。

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Laulu-P08 の完成と試聴
さて、Laulu-P08 が完成して、試聴していますが、
どうやら、成功したようです。

laulu-p08_20161012


ローエンドは、40Hz 辺りまで伸びています。
普通は、小口径システムで、ここまでローエンドを伸ばすと、
中低域が薄くて、厚みのない音になりますが、
Laulu-P08 は、小口径の、フルレンジ・バスレフ・システムとしては、
中低域に厚みがあり、朗々とした鳴りっぷりです。

そして、複数のダクトによって再生される帯域には、
心配されたディップも、生じていないようです。

ボーカル帯域の品質が素晴らしく、
透明感と繊細さが印象的なボーカル再生で、
モニターとして使える正確な再生音だと感じます。

そして、ドライバーに背圧が掛かっていないような、
開放感とスピード感のある再生音ですが、
これは、第一空気室が筒抜けになった構造が、
ドライバーの背圧を下げることで、
再生音に、良い影響を与えているように感じます。

しかし、Laulu-P08 は、
試作品にしては、ずいぶんと良い音で、
Korva は少々、面食らっております・・・

下が、Laulu-P08 の内部構造です。

laulu-p08i_20161012


第一空気室(ドライバーを取り付ける空気室)は、
非常に小さく、かつ、開口面積が大きいので、
バスレフとしては機能せず、単なる音道として機能し、
ダクトを備える空気室の容積によって要求される、
ドライバーの駆動力の、分配の割合を決めます。

第一空気室の2つの開口部面積の合計は、
ドライバーの振動版面積に等しければ、
第一空気室の開口部の挙動は、
ドライバーの振動版背面の挙動と同じくなるだろうと思われますが、
第一空気室においては、できるだけ、
バスレフとして動作する可能性を避けたかったので、
今回は、ドライバーの振動版面積より、
少し大きめに設定しています。

第一空気室の開口部は、
ダクトを備える2つの空気室へと繋がりますが、
第一空気室の開口部も2つに分割され、
それぞれの開口部面積が小さくなることから、
第一空気室の開口部の振動が、
ダクトを備える2つの空気室内において、
空振りを起こさず、スムーズに音波に変換されるように、
少しずつ音道が広がる構造になっています。

そして、下の画像は、
MCAP (A) と パラレル・バスレフ (B) の、複数ある共振系の中の、
個々の共振系の構造の違いを示したものです。

laulu-p08k

MCAP (A) は、
< 空気バネ+空気錘+空気バネ+空気錘 >
という構造を持っていますが、
パラレル・バスレフ (B) は、
< 硬い空気バネ+軟らかい空気バネ+空気錘 >
という構造を持っています。

パラレル・バスレフが上手く機能するには、
小さい方のバネの硬さ(第一空気室の容積)と、
第一空気室の開口部の面積、および、
その比率が、カギになると感じます。

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Laulu-P08 | 12:01:51 | トラックバック(0) | コメント(5)
コメント
流石ですえね。
こんにちはヨネです。

流石理論的で、ストレートな表現で納得です。
ミットレンジを担当する空気室の容積による空気バネの堅さがキモで有るのは同感です。
その他、位相管理と言う項目で考えますと、ダクトまでの距離を同一にする点ですが、空気室の大きさがそれぞれ違うのでピタリと合わせる為には、箱の形状が変な形になりそう(笑)

あとはFE系の場合は、スロートにあたる部分はどうしてもBHに近い感じ{Q0に合わせて}でないとコーンのストロークが短いので、低域が思うように持ち上がらないですね。

では失礼しました。
2016-10-13 木 11:46:48 | URL | 木工大好き [編集]
ヨネさん、コメントありがとうございます^^
お褒めいただき、光栄です。

ダクトで再生する帯域では波長の長さが長く、
2つのダクトまでの距離の違いによる位相のずれは僅かなので、
ダクトまでの距離の違いは、それほど意識しなくていいような気がします。

Laulu-P08 では、
2つのダクトまでの距離の違いが10cmくらいなので、
100Hz で位相が逆転する距離が 170cm とすると、
180/(170/10)=10.58 なので、2つのダクトの位相は、
10.6度程度のズレに収まっていることになりますね。
90度以上ずれると、ダクトによる増強効果が阻害されるとすると、
許容範囲かなと思います。

FE系は、Q値が小さいので、空気室とスロートを小さくして、
f0c と Q値を上昇しないと、低域が痩せた感じになるのかもしれませんね。
私もFE系の元気な音が好きですが、
最近はワイドレンジなシステムを狙っているので、
低域でストロークが大きく取れる、
Xmaxの大きなドライバー好みです。
2016-10-13 木 15:07:09 | URL | Korva [編集]
手作りスピーカーは、見た目がとかく無骨になりがちですが、
Korvaさんのは、デザインがすっきりしていて、いいですね。

内部構造もいつもきれいです。ドライバー背面の板は
角にアールが付いていて、音がスムーズに流れそうです。
パラレルバスレフは、ダブルバスレフよりも構造がシンプルで、
背面の音がすうーっと通り、抜けがよさそうに感じます。

パラレルバスレフという名前ですが、
ショートバックロードホーンの原理も加わっているので、
低音がより増強される、と考えていいのでしょうね。
このLaulu-P08、パラレルバスレフロードホーンとか言ったら
おかしいですかね。

最後のところで「その比率がカギになる」とありますが、
黄金分割がいい、という単純なものではないのでしょうね。
2016-10-13 木 19:17:40 | URL | ☆バーソ☆ [編集]
バーソさん、コメントありがとうございます^^

Laulu-P08 のデザインは、正直、イマイチだと思いますが、
お褒めいただき、ありがとうございます。
シンプルなデザインが好きなので、どうしてもこんな感じになりますね。
Laulu-P08II は、もう少しマシなデザインにしようと思います。

ドライバー背面の板のアールに目がいくのは流石ですね。
音の抜けの良さと、ここでは極力バスレフ動作をさせないように
意図しています。
音の抜けの良さは、ダブルバスレフよりも、
もしかするとバックロードホーンよりも良いかもしれません。
バスレフの欠点である、背圧の高さを感じさせない音なので、
欠点らしい欠点は無いようです。

開口部の比率は、今回は初めてということもあり、
1 : 1.5 にしてみましたが、狭い方の開口部に詰め物をしたほうが、
よりバランスの良い音になったので、黄金比辺りが良いかもしれません。
黄金比は自然界のいたるところに現れていますね。
2016-10-14 金 10:29:38 | URL | Korva [編集]
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2016-11-05 土 19:57:09 | | [編集]
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