■プロフィール

Korva

Author:Korva

コルバのブログへようこそ♪
"Korva"とはフィンランド語で「耳」という意味。なぜかスピーカーのことを考えてると幸せ。よい音とは何か、そして理想のスピーカーとは何かを日々考え追求しています。

ホームページは → こちら

■最新記事
■最新コメント
■最新トラックバック
■月別アーカイブ
■カテゴリ
■検索フォーム

■RSSリンクの表示
■リンク
■ブロとも申請フォーム
■QRコード

QR

Forked BLH Ansio-S08 完成
Forked BLH (分岐BLH)の Ansio-S08 が完成しました。

ansio-s08_20250901


内部構造は下の様になっています。

ansio-s08i_20150901


音の方は、デュアルBLHのように、
何の欠点も無いという風にはいかず、
サイン・スイープでは、シングルBLHのように、
低域で、周波数特性の凸凹を感じますが、
その凸凹は、シングルBLHよりは穏やかな感じなので、
ホーンを分岐させ、開口部までの長さに違いを持たせたことによって、
いくらか、ホーンの癖を分散させる効果があったのだと思います。

中域、高域はBLH 的な癖が少なく、
低域には、厚みと適度な硬さ、BLH らしい迫力がありますし、
ローエンドは30Hz辺りまで伸びており、
このサイズのBLHとしては、優秀な特性だと言えます。

そして、ボーカル帯域は、比較的フラットなようで、
そのクオリティーは、シングルBLHより、明らかに高く、
デュアルBLHに迫るクオリティーです。
BLHで感じる、メガホン的な質感は少なく、
ダイナミックレンジが広く、開放的で、
伸びやかで素直なボーカル再生です。
このボーカル再生は、非常に気に入りました。
Ansio-S08 で聴くボーカルは、胸に迫るものがあります。

実際に音楽を聴いて感じる印象は、特に欠点らしい欠点も無く、
非常に良く出来た、完成度の高いシングルBLH のような音だとも言えますが、
では実際に、シングルBLHで、
このクオリティーの音を実現できるかと言えば、
ちょっと難しいかもしれません。
特に、このボーカルのクオリティーは、
このサイズのシングルBLHでは、
おそらく無理だと思います。

シングルBLH は、音楽鑑賞などでは問題を感じなくても、
映画の鑑賞などでは、セリフの再生に問題を感じることがあります。
というのは、音楽再生における癖は、
そのホールや、録音現場の、「音響的な癖」だと解釈されて、
心理的に許容されますが、
映画のセリフなどでは、
様々な音響的な癖を持つ、それぞれの場面で、
ごく自然なボーカルの再生というものが求められるので、
シングルBLHが原理的に持つ癖が、あらわになる場面というのが、
どうしても、どこかに出てきてしまうのです。

そして、その様な、
様々な音響的な癖を持つ、それぞれの場面における、自然なボーカル再生という、
シングルBLH では、完全には応えきれない要求にも応えられる能力が、
Forked BLH には、あるようです。

Forked BLH は、実際の構造もそうですが、
音的にも、シングルBLHとデュアルBLHとの中間的な存在だと言えそうです。
ただし、ボーカルのクオリティーは、中間よりは上ですが。

しかし、このエンクロージャーは、コンパクトなのは良いのですが、
製作には結構 手間がかかるので、この手間をかけるのなら、
もう少し頑張って、デュアルBLH を製作したいなぁとも思いますし、
製作者としては、評価が難しいエンクロージャーです。

もう少し簡略化できれば、製作にかかる手間と、
再生音から得られる満足度とのバランスが取れるかもしれません。

この形式は、前面開口型にするとルックスが良さそうなので、
そのうち、前面開口型の Ansio-F08 を作るかもしれません。

とりあえず、Forked BLH の音を知ることができて、満足しました。
関連記事
スポンサーサイト


Ansio-S08 | 11:31:50 | トラックバック(0) | コメント(2)
コメント
BLH の音。
おお、完成しましたね。これも内部が美しくて見飽きません。
上の開口部下の段々がカッコいい。
その下の3面体(8面体の一部)のカタチもいいですね。

この構造写真は最初、前面開口型だと思って見ていましたよ。
上左の分かれ道。空気の振り分けが1対1.3か4ぐらいに見えます。
なのに下の音道は対比するとかなり広くて長いのですね。

瀬川冬樹という名前を思い出しました。
この人に影響されてJBL4313を買ったことがあります。
音響評論家というのは、音を聴く能力もさることながら
文章の表現力が上手でないと勤まらない職業ですね。
Korvaさんも音の説明が巧くて、いつも感心して読んでいます。
特に映画の音響でセリフ再生のくだりは興味深く感じました。

子供の頃、洋画の音響が好きでした。映画館の音にしびれました。
あの英語のナレーションが耳に心地よくて洋画ファンになりました。
のちになって、スピーカーはアルテックで、中域の張った音だと
知り、そういう音を出すスピーカーが好きになりました。
なので、あまり聴き比べたこともなく、詳しくもないのですが、
密閉式よりバスレフのほうが好みに合うような気がします。

KorvaさんのBLH を見ていると、低域がスパッスパッと
歯切れのいい音が聴こえてきそうで、これが一番の好みのように思えます。

いま我が家では居間に置いてあるKEFスピーカーから音を出すと、
うるさいと叱られるので、もう音を出すスピーカーは買えません。
それが、ああ、残念なり、の毎日です。
2015-09-02 水 09:14:33 | URL | ☆バーソ☆ [編集]
バーソさん、コメントありがとうございます^^

左上の分かれ道の実際の比率は、1 : 1.5 ですね。
分かれ道の入り口部分では、1 : 1.6 くらいです。
分かれ道の入り口から、ショートホーンの出口までが近いので、
ショートホーンの入り口部分をあまり大きくすると、
そこから音圧が抜けすぎて、ローエンドが伸びなくなるだろうなと・・・

実は、音楽の再生より、映画などのセリフを、
最初から終わりまで、不自然さを感じさせずに再生するほうが、
スピーカーには、ハードルが高いです。
音楽は割と、どんな音でも、
そういう表現なんだろうなということで、済ませられますが・・・

バーソさんは、洋風なものがお好みの様子ですよね^^
私も海外ドラマとかは割と好きな方です。
「素晴らしき日々」なんかは、録画して何回も見ていました。

PAの音にしびれた経験が無いので良く分かりませんが、
アルテックのカラッとした音が好きな方は多いようですね。
多分、私は、規模が大きくて迫力のあるものよりは、
こじんまりしたものが好きなのかもしれません。

密閉式は、再生音が正確だとはよく耳にしますが、
ユニットの fs 付近では、駆動力が弱くなるので、
設計によっては、バスレフの方が、
切れの良い低域を再生できるのでは?と思っています。
ホーンと同じように、ダクトのチューニング周波数付近では、
インピーダンスが低下するので、
ユニットの駆動力が、密閉式よりも高くなりますし。

バーソさんのメインスピーカーは、なかなか個性的かつ魅力的ですね。
ミッドとツイーターが同軸なのが素敵ですね^^
10cmフルレンジのバスレフや、
アシダヴォックスの六半の記事も楽しく拝見しました。
バーソさんの味わいのある文章で、オーディオの話を読むのは、
とても楽しく、しみじみと幸せな感じです。
2015-09-02 水 14:58:05 | URL | korva [編集]
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

まとめ