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"Korva"とはフィンランド語で「耳」という意味。なぜかスピーカーのことを考えてると幸せ。よい音とは何か、そして理想のスピーカーとは何かを日々考え追求しています。

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小型スピーカーに合うアンプとは
最近は、ヤマハのデジタルアンプIC YDA138 を使った、
NFJ の アンプ・キット と、
少し前に試作した、パラレル・バスレフの Lulu-P08 を使って、
音楽鑑賞をすることが多いのですが、
少し思うところがあって、
このアンプの入力 カップリング・コンデンサーの容量を、
タイツウの 3.3μF から、シヅキ 1μF に変更してみました。

というのは、カップリング・コンデンサーの容量が大きすぎると、
超低域がスピーカーに入力される事による弊害が、
少なくないのではないかと感じることが、
たびたびあったからです。

yda138_20161225


上の画像の青いコンデンサーがタイツウのもので、
黄色いのがシヅキ(画像のものは1.5μF)のものです。

その結果は、非常に良好で、
音のベールが、1枚も2枚も取れたような、
クリアーな音になりました。

交換前のコンデンサーも、交換後のコンデンサーも、
どちらも、メタライズド・ポリエステル・コンデンサーで、
性能的には似たようなものなので、この音の変化は、
コンデンサーのクオリティの違いによるものではないと思われます。

では、なぜ、カップリング・コンデンサーの容量を少なくすると、
音が良くなるのかですが・・・

先ず、磁気回路のギャップ間における、ボイス・コイルの位置には、
最も良い音で再生できる、最適な位置というものがあり、
その位置というのは、
ボイス・コイルが前後移動する区間の中心の位置、
つまり、ギャップ間の中心部分です。
そして、これは、ボイス・コイルが全く動いていないときの位置であり、
ボイス・コイルに信号が入力されていない時の位置でもあります。

そして、なぜ、ボイス・コイルがこの位置にあると、
良い音で再生できるのかと言うと、
この位置が、もっとも磁束密度が高く、また、磁束密度も比較的 均一なので、
ボイス・コイルの駆動力が高くなり、解像度も高くなるのに加えて、
エッジやダンパーによって、振動系が一方向に強く引っ張られないので、
比較的、信号の正確な波形が再現されやすいからです。

それに対して、ボイス・コイルが、
ギャップ間の中心より遠い位置にある場合は、
磁束密度が低く、その密度も均一ではない位置に、ボイス・コイルがあることから、
ボイスコイルの駆動力が低くなり、解像度が下がるのに加えて、
エッジやダンパーによって、振動系が一方向に強く引っ張られるので、
比較的、信号の正確な波形が再現されにくくなることが考えられます。

つまり、良い音で再生するためには、
ボイス・コイルの位置が、出来るだけ、
ギャップ間の中心に近い場所にあれば良いわけですが、
スピーカーに超低域が入力されている時間が多い場合は、
振動系の振幅が大きくなるので、
ボイス・コイルが最適な場所に位置していることが、
比較的 難しくなります。

ということは、超低域をカットすれば、
ボイス・コイルが最適な位置に留まっている時間を多くすることが出来るので、
良い音で再生することが出来るというわけですが、
このための方法の一つが、前述の、
入力カップリング・コンデンサーの容量を減らすという方法です。

超低域が出なくなると、
厚みのない薄っぺらな音になるのではないかと思われますが、
もともと小型スピーカーは、物理的に超低域の再生は不可能なので、
超低域が入力されても、振動版が盛大に動くだけで、音にはなりません。

つまり、小型スピーカーを使っている場合は、
超低域というのは、音を悪くする効果しかないともいえる存在なので、
超低域の出力が弱いアンプの方が、
音が良くなる可能性ということが、十分に考えられますし、
実際に聴いてみた印象では、
アンプの超低域の出力を弱くした方が、
確実に音が良いと感じます。

そして、アンプにとっても、超低域を減らすことによって、
ロー・パス・フィルターを構成するインダクターの、
直流磁化によって生じる音の歪みを、
減らせるというメリットも考えられます。

再生できている部分のクオリティーを上げるために、
再生できていない部分を捨てるという方法は、
色んな場面で考えられそうです。


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アンプ | 10:38:40 | トラックバック(0) | コメント(10)

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