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コルバのブログへようこそ♪
"Korva"とはフィンランド語で「耳」という意味。なぜかスピーカーのことを考えてると幸せ。よい音とは何か、そして理想のスピーカーとは何かを日々考え追求しています。

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パラレル・バスレフ Laulu-P08 の製作開始
以前、妄想スピーカーで紹介したパラレル・バスレフの試作機、
Laulu-P08 の製作を開始しました。

laulu-p08_20161004


バスレフ・エンクロージャーにしては、部材が多いですね。

バスレフの並列駆動方式としては、鈴木氏のMCAPが有名ですが、
パラレル・バスレフは、MCAP とは、共振系の構造が違い、
MCAP は、ダブル・バスレフの並列駆動なのに対して、
パラレル・バスレフは、シングル・バスレフの並列駆動となります。

パラレル・バスレフで期待されるメリットとしては、
ダクトで再生する帯域で、MCAP より、位相の回転が少なくなり、
ディップを生じにくいという可能性が考えられますが、
そもそも、パラレル・バスレフが、原理的に動作可能なのかどうか不明なので、
不安と期待の入り混じった気持ちですが、
まぁ、請うご期待と言ったところでしょうか・・・

Korva の作るエンクロージャーは、構造的に複雑なものが多いですが、
これは、Korva が、音色的に小口径のフルレンジ・ドライバーが好きなため、
低域の再生帯域を拡大させるために、
エンクロージャーによって規定されるの性能の限界を、
ブレイク・スルーするための工夫が、どうしても必要だから、
という理由が大きいと思います。

Laulu-P08 は、試作機とは言え、設計にはかなり拘っているので、
失敗すると、少し凹みそうですが、
成功すれば、バスレフ・エンクロージャーの可能性がさらに広がり、
デュアルBLH などの、BLH システムとともに、
究極のフルレンジ・システムへの、
別ルートを提供する方式になる可能性も、十分あります。


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Laulu-P08 | 10:18:19 | トラックバック(0) | コメント(8)
Laulu-P08 の完成と試聴
さて、Laulu-P08 が完成して、試聴していますが、
どうやら、成功したようです。

laulu-p08_20161012


ローエンドは、40Hz 辺りまで伸びています。
普通は、小口径システムで、ここまでローエンドを伸ばすと、
中低域が薄くて、厚みのない音になりますが、
Laulu-P08 は、小口径の、フルレンジ・バスレフ・システムとしては、
中低域に厚みがあり、朗々とした鳴りっぷりです。

そして、複数のダクトによって再生される帯域には、
心配されたディップも、生じていないようです。

ボーカル帯域の品質が素晴らしく、
透明感と繊細さが印象的なボーカル再生で、
モニターとして使える正確な再生音だと感じます。

そして、ドライバーに背圧が掛かっていないような、
開放感とスピード感のある再生音ですが、
これは、第一空気室が筒抜けになった構造が、
ドライバーの背圧を下げることで、
再生音に、良い影響を与えているように感じます。

しかし、Laulu-P08 は、
試作品にしては、ずいぶんと良い音で、
Korva は少々、面食らっております・・・

下が、Laulu-P08 の内部構造です。

laulu-p08i_20161012


第一空気室(ドライバーを取り付ける空気室)は、
非常に小さく、かつ、開口面積が大きいので、
バスレフとしては機能せず、単なる音道として機能し、
ダクトを備える空気室の容積によって要求される、
ドライバーの駆動力の、分配の割合を決めます。

第一空気室の2つの開口部面積の合計は、
ドライバーの振動版面積に等しければ、
第一空気室の開口部の挙動は、
ドライバーの振動版背面の挙動と同じくなるだろうと思われますが、
第一空気室においては、できるだけ、
バスレフとして動作する可能性を避けたかったので、
今回は、ドライバーの振動版面積より、
少し大きめに設定しています。

第一空気室の開口部は、
ダクトを備える2つの空気室へと繋がりますが、
第一空気室の開口部も2つに分割され、
それぞれの開口部面積が小さくなることから、
第一空気室の開口部の振動が、
ダクトを備える2つの空気室内において、
空振りを起こさず、スムーズに音波に変換されるように、
少しずつ音道が広がる構造になっています。

そして、下の画像は、
MCAP (A) と パラレル・バスレフ (B) の、複数ある共振系の中の、
個々の共振系の構造の違いを示したものです。

laulu-p08k

MCAP (A) は、
< 空気バネ+空気錘+空気バネ+空気錘 >
という構造を持っていますが、
パラレル・バスレフ (B) は、
< 硬い空気バネ+軟らかい空気バネ+空気錘 >
という構造を持っています。

パラレル・バスレフが上手く機能するには、
小さい方のバネの硬さ(第一空気室の容積)と、
第一空気室の開口部の面積、および、
その比率が、カギになると感じます。



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Laulu-P08 | 12:01:51 | トラックバック(0) | コメント(5)
Extended BLH について
以前、お話した Extended BLH (EBLH) について少々・・・

EBLH は、ホーンの再生帯域自体を拡大する方式ですが、
この方式は、最後の音道の進行方向に対して、
開口部の方向が、90度 折れ曲がっている場合にのみ、
可能になる方式です。

eblh



具体的には、上の画像のようになりますが、
この画像では、最後の音道は、上から下に進行していて、
開口部は90度折れ曲がり、側面に開口した状態です。

そして、なぜこのようにすることで、
ホーンの再生帯域を拡大できるのかと言うと、
たとえば、スロートから、上の画像の開口部の上端の、
すぼまっている部分までの距離を 180cm とし、また、
スロートから、開口部の下端までの距離を 200cm とした場合、
ホーンを音響迷路として考えてみると、
ホーンの出力が振動版前面と完全な同相になる帯域は、
340/(1.8*2)≒ 94 Hz から、
340/(2.0*2)= 85 Hz までの帯域となります。

それに対して、普通の BLH の構造の、
最後の音道の進行方向と、開口部の方向が同じである構造の場合に、
たとえば、ホーン長を 200cm としたとき、
振動版前面とホーンの出力が完全に同相になるのは、
340/(2.0*2)= 85 Hz の一点のみとなります。

ここから考えられることは、
ホーンの持つエネルギーが同じなら、
EBLH は、普通の BLH に比べると、
生じるピークが低くなり、
再生できる帯域が広くなる、と言うことです。

つまり、ホーンの特性が、よりピーキーでなくなり、
よりブロードで、よりフラットになるということで、
EBLH の構造は、ホーン自体の性能を、
向上させる効果があると考えられます。

この EBLH の構造は、次期 Monolith である、
Monolith-E08a に取り入れる予定ですが、
Monolith の音道構成は、都合の良いことに、
ショート・ホーン、ロング・ホーン 共に、
EBLH の構造を取り入れることができます。

究極の8cm用の BLH を目指した、Monolith-08a は、
チューニングによって既に、
とても8cmドライバーの音とは思えないような、
スケールの大きな、満足できる音になっていますが、
EBLH の構造を取り入れることによって、
さらに周波数特性がフラットになり、
音色的な癖も、さらに少なくなると、
期待しています。



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バックロードホーン | 13:43:08 | トラックバック(0) | コメント(5)

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