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"Korva"とはフィンランド語で「耳」という意味。なぜかスピーカーのことを考えてると幸せ。よい音とは何か、そして理想のスピーカーとは何かを日々考え追求しています。

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Uzu-10III の試聴
さて、Uzu-10III が完成したので、試聴しています。

uzu-10iii_20141004


Uzu-10シリーズは、これで3代目になりますが、
今回のUzu-10III は、非常に良い出来です。

1代目と2代目にあったホーン鳴きが、Uzu-10III では感じられませんし、
ホーンロードが掛かる帯域と掛からない帯域の
音色の違いから生じるボーカル帯域の揺らぎも極小で、
ヘッドフォンと聴き比べをしなければ、見つけられないレベルです。

最近は、音道のコーナーに少量の吸音材を使う、SAC技術を採用しているのですが、
この技術は結構 有効なようで、ホーン鳴きや、高い帯域での雑味、洞穴感などの、
BLHで生じがちな欠点を、かなり解消してくれるようです。

uzu-10iii_i


上の画像は、Uzu-10III の内部構造です。
ホーン長を少し延長し、ホーンの広がり方を滑らかにするために、
音道を蛇行させた部分が、2箇所あります。

基本的な設計は、前回作ったAlku-S10とほとんど同じで、
違いと言えば、ドライバーの取り付け位置と、
ホーンの折り曲げ方くらいなので、音も非常に良く似ています。

今のところ、Uzu-10III の方が、僅かに低域の厚みがあるかもしれません。
Alku-S10 の方が、Uzu-10IIIより、ホーンが数cm長いので、
原理的には、ローエンドが少し伸びて、量感は少し減るはずです。

基本的に、BLHのエンクロージャーが持つ、
低域全体のエネルギー量は、エンクロージャーの容積に比例します。
そして、エンクロージャーの容積が一定の場合、
低域の量感は、ホーンの長さの2乗に反比例します。

なので、Uzu-10III のように、コンパクトなエンクロージャーで、
十分な低域の量感を得るためには、
ホーンをあまり長くしないのがコツだと言えます。

例えば、ホーンの長さを1.41倍にする場合、
同じ低域の量感を得るために、
必要となるエンクロージャーの容積は2倍になりますが、
ホーンの長さの2乗に比例して容積を増やせば、
同じクオリティーの音が得られるわけでもなく、
容積を増やすと、どうしても、低音がボヨンボヨンしてくるので、
ドライバーの音と、エンクロージャーの音との乖離が大きくなり、
システムとしての一体感も低下するので、
どこかで妥協してバランスをとらなければなりません。

Uzu-10III では、コンパクトな割には低音の量感も十分で、
ポップスなどでは低音多過な場合も多いようですが、
ドスンと来てほしい所で、ちゃんとドスンと来てくれるので、
聴いていて物足りない感じがありません。


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Uzu-10 | 10:09:42 | トラックバック(0) | コメント(10)
Tang Band の13cmフルレンジ W5-1611SAF
2年くらい前に、
Tang Band のW5-1611SAFという、PPコーンの13cmフルレンジを買って、
しまいこんでいたのですが、最近ちょくちょく引っ張り出しては、エージングしてます。

w5-1611saf


マークオーディオの樹脂製フレームと同じコンセプトだと思いますが、
W5-1611SAFのフレームは、グラスファイバー入りの樹脂製で、
叩いても、金属製のフレームのようにカンカン鳴らず、
非常にダンピングの良い素材のようです。

w5-1611saf_r


そして、フレームの形状が、素晴らしく理想的です。
コーンの裏も、ダンパーの裏も広く開いており、
振動系の動きを妨げる要素が非常に少ない感じです。
ただし、見た目はチープな感じです・・・

こういう、理想的なフレームを採用するには、
ある程度の大きさが必要なようで、8cmでは少し厳しく、
大体、10cm以上では、問題が少ないようですね。

マグネットも、振動板の直径と同じくらいの大きなものが使われており、
駆動力も高そうで、頼もしいかんじです。

振動板は、Tang Band ではおなじみの、PPコーンですが、
やはり、口径が大きいので、能率は90dBと高めですが、
8cmのPPコーンのような機敏さはなく、
どちらかと言うと、大人しめの音かもしれません。

中域は癖がなく素直ですが、高域が硬くて雑な質感で、
もしかして駄目かなぁと思いつつ、エージングしていましたが、
最近は、高域もこなれてきて、少しずつ透明感や繊細さも出てきて、
中域はもちろん、高域についても問題を感じないレベルになってきました。

もちろん、8cmや10cmフルレンジの高域のような、繊細さには及ばないのですが、
少し大きめのフルレンジの高域としては、それほど悪くはないという感じです。
ちなみに、高域は、構造的な理由から、指向性が狭いようです。
高域の指向性は、センターキャップ付きの方が広いようですね。

高域は、センターキャップが無いので、
金属製のボビン(コーンの根元の茶色い部分)から放射されています。
このボビンは、先のほうが少し丸まっており、構造的には、
ホーンの奥の、リングラジエーターのような風情でもあります。

ホワイトノイズを再生すると、PPコーンからは「ザー」という低めの音が聞こえ、
ボビンからは「シュー」という高めの音が聞こえるので、
メカニカル2wayの動作なのでしょうね。

このままエージングを続けて、高域の問題が無くなれば、
この13cmフルレンジユニットを使って、そのうちデュアルBLHを作ろうと目論んでいます。
最終的に、使えないという判断になるかもしれませんが、
多分 大丈夫だと思います。

そう言えば、最初の頃は、高域にホーンっぽい質感がありましたが、
エージングで、このホーンっぽい質感を感じなくなりました。

ダブルコーンのフルレンジも、最初の頃、メガホンっぽい音がしていても、
エージングで、メガホンっぽさがなくなったりしますが、
構造的な変化があるわけではないので、不思議と言えば不思議です。

エージングといえば、紙コーンなどの繊維系の振動板は、
エージングで、繊維のこすれるかさつき音などがなくなったりするのは分かりますが、
金属や樹脂の振動板は、エージングで分子構造が変わるわけでもないのに、
音が変化するのは、やはり不思議な現象ですね・・・


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フルレンジ | 12:55:19 | トラックバック(0) | コメント(4)

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