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"Korva"とはフィンランド語で「耳」という意味。なぜかスピーカーのことを考えてると幸せ。よい音とは何か、そして理想のスピーカーとは何かを日々考え追求しています。

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デュアル・バックロードホーンの試聴感想など

デュアル・バックロードホーン1


上の画像は、先日完成したデュアル・バックロードホーンです。
左下にロング・ホーンの開口部が見えますね。
画像では薄型に見えますが、奥行きが結構あります。

下の画像は、反対側(右上)から撮影したものです。
ショート・ホーンの開口部が見えます。

デュアル・バックロードホーン2


結構 均整の取れたスタイルになったかなと思います。
ドライバーの取り付け位置は、音質的には左右非対称が好ましいと思いますが、
今回は視覚的な安定感を優先して、左右対称にしました。
その影響で、ロング・ホーンに180°の折り返しが1箇所増えてしまいました。

ショート・ホーンの折り返しは、全て90°です。
ショート・ホーンが受け持つ帯域は、比較的高く 耳につきやすい周波数なので、
音質を優先して、癖の少ない完全なスパイラル・ホーンとしました。

肝心の音ですが、なかなか良いです。
失敗覚悟で作ったエンクロージャーですが、
思いのほか、傑作が出来たのではないかと思っています。

このエンクロージャーは複雑で、設計も制作も難しかったので、
少し贔屓目に、音を評価しているかもしれませんが・・・
とりあえず、今のところは良い音に聞こえます。

周波数特性は、完全にフラットとはいかず、
f0cの影響で160Hzあたりが盛り上がっています。
190Hz-200Hzは少し薄いです。
160Hzから下は、だら下がりに50Hzまで伸び、再生限界は40Hz。

ショート・ホーンと ロングホーンは、意図したとおりに、
それぞれ独立して機能しているようです。

音は神経質なところが無く、どんなジャンルでも無難にこなします。
ゆったりと鳴るので、クラシックも意外と良い感じで、
深々とした低音が心地よく感じます。

ボーカルは、癖がないと感じたNuttikorva-Sよりも、さらに癖が無く、
バックロードホーンらしくない、非常に滑らかで素直な再生音です。

しかし、このエンクロージャーは本当に癖が無く感じます。
ホーンが2本あるおかげで、ホーンで発生する癖、歪み、定在波などが
上手く分散されているのかもしれません。

音の解像度や粒立ち 低音のゴリゴリ感は、もう一歩というところですが、
その原因はFF85WKにあると思われます。
もともと、このドライバーはバスレフ用で、それ程解像度の高い音質ではないのです。
しかし、FF85WKとこのエンクロージャーの組み合わせは、決して悪くありません。
上品で、長時間聴いていても、聴き疲れしません。

駆動力強化のために、FF85WKにキャンセリング・マグネットを付けてみましたが、
低音にゴリゴリ・バリバリした バックロード・ホーンらしさと凄みが加わりました。
FE83Enもそうですが、バックロードで使う場合は、キャンセリング・マグネットは有効なようです。

このスピーカーを聴いていて不思議に感じるのは、音自体の解像度や粒立ちは普通なのに、
それぞれの楽器の表情がよく判ると言うか、音の見通しが良く情報量が多いということです。

シングル・バックロードホーンは、ピークやディップが強く現れるので、
特定の音域や楽器が強調されることで、他の音域や楽器がマスキングされてしまい、
解像度は良くても、聴感上の情報量が少なくなるという現象があるのかもしれません。

このエンクロージャーは成功と言えそうですが、心残りがあるとすれば、
もう少し開口面積を大きくしたかったことです。
デュアル・バックロードホーンは、ホーンが2本あるので、
どうしても開口面積が小さくなってしまいます。
しかし、8cm口径でこれ以上ホーンを大きくすると、かなりボワボワした音になりそうなので、
理想に近づけるためには、より大口径のドライバーを使う必要があります。

最初の予定通り、12cm口径のドライバーで作れば、
f0も低いので、かなり 理想に近いものが出来そうです。
8cmドライバーはf0もQtsも高いので結構難しいのです。


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Korkea | 22:23:35 | トラックバック(0) | コメント(0)
8cm標準バスレフ
デュアル・バックロードホーンは、パーツ数が普通のバックロードホーンの2倍はあるので、
1つ作る手間と時間で、バスレフ・エンクロージャーを何個作れるのだろうかと考えてしまいます。
少なくとも、軽く4個は作れそうですね。
そんなことを考えていると、無性にシンプルなエンクロージャーを作りたくなってきました。
そういうわけで、8cmフルレンジ・ドライバー用の標準エンクロージャーを作ることにしました。

以前、SPEDという大変 優れたスピーカー設計ソフトで、6リットルの8cmバスレフを設計して、
作った事がありますが、その時は低音不足で失敗しました。
失敗の原因は、容積が大きすぎたのと、fdが低すぎたことです。
設計上は、やや大きめの容積で、fdもやや低めで、低音をフラットに伸ばすことが出来ますが、
そのような設計だと、実際に聴いてみた時に、
中低音が痩せて高音が強調された厚みの無いリアリティーに欠ける音になってしまいますので、
設計上では、低音がやや盛り上がる感じにしたほうが、
実際に聴いてみたときに、自然で厚みのある音になるようです。
この6ℓのエンクロージャーは、詰め物で容積を減らすと(4~5ℓ)、
音に厚みが出て結構いい感じになりましたが。

今回作る8cmドライバー用の標準エンクロージャーは、容積は約4.5リットル、fdは95Hzです。
fdはもう少し低目を狙えそうですが、欲張ると大抵上手く行きません。
試聴で、fdが高いと感じれば、もう少し低くしますが。

4.5ℓバスレフ1


制作中のエンクロージャーです。
小さくて可愛い感じです。

スピーカーを作る時は、このようなガラステーブルが便利です。
板ガラスは完全に平面なので、組み立てるときに狂いが生じないのです。
床などは微妙に波打っているので、特にバックロードホーンなどを組み立てるときは、
コンマ1ミリ単位の狂いが生じて、後で厄介なことになります。

4.5ℓバスレフ2


裏板は傾斜させています。
こうすることで、定在波の発生を防ぎ、癖の無い中高音を再生する狙いがあります。
市販品にも、時々見られる手法ですね。
デッドスペースにターミナルを取り付ければ、ターミナルの出っ張りもなくなるので一石二鳥です。

4.5ℓバスレフ3


このエンクロージャーは、モニター的に使いたいので、
ドライバーを何度取り替えても、ネジ穴が馬鹿にならないように、ツメ付きナットを使いました。
このツメ付きナットは、4本のツメのうち、ドライバー取り付け穴に出っ張る1本を
ヤスリで削り落とす必要があるので、その作業が大変です。

ドライバーの取り付け穴は、内側を削って傾斜をつけることで、
ドライバー背面の空気の流れを妨げないようにしています。
板が薄い場合は、それ程必要が無いのですが、一応 念の為。


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Laulu-08 | 10:54:15 | トラックバック(0) | コメント(0)
デュアル・バックロードホーンの周波数特性など
リスニング・ルームを以前の洋室から、比較的反響の少ない和室に替えました。
以前の洋室は、反響や定在波が多く、正確な周波数特性の測定ができなかったのですが、
和室に移ったことで、比較的正確な周波数測定ができるようになりました。
この部屋は、物が多く物置のようになっているので、反響や定在波が少なく、
リスニング・ルームとしては、なかなか優秀なようです。

korkea-f特

上のグラフは、先日完成したデュアル・バックロードホーンの周波数特性です。
ドライバーは、FostexのFF85WKです。
バックロードホーンとしては、低域に急峻なピークやディップが無く、比較的フラットな特性です。
ローエンドは、50Hz までは十分に伸びています。
150Hz-210Hz は少し薄いですね。
ここがもう少し厚ければ、完璧とも言える特性でした。

リスニング・ルームを替えて、比較的正確に周波数特性の測定が出来るようになったので、
これからは、このようなデーターも載せていきたいと思います。


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Korkea | 13:57:50 | トラックバック(0) | コメント(0)
バックロードホーン周波数特性フラット化、別の道
torvi-s08 f特

上のグラフは、Torvi-S08 の周波数特性です。
ドライバーは、最近お気に入りの Fostex の FF85WK です。
ご覧の通り、180Hz-210Hz 辺りにディップがあります。
サインスイープでも、この辺りは薄く聴こえます。

人の聴覚は、基音の倍音が聞こえていれば、
基音が出ていなくても、基音が出ているように感じるという特性があります。
ですから、上記のディップも、その倍音がちゃんと再生されていれば、
音楽を聴く上では、全く気にならないのですが、
このように、グラフにしてみると、やっぱり気になりますね。

デュアル・バックロードホーンの簡易型を考えていたときに、ちょっとひらめいたことがあります。
そこで、Torvi-S08 を使って実験してみました。
下のグラフが、その周波数特性です。

torvi-s08h f特

どうでしょうか?
ディップが上手く持ち上がり、フラットに近づいています。
この方法は大変シンプルで、しかも、8cmドライバーのf0とQtsが高いという特徴も活かせるので、
とても良い方法かもしれません。
詳細は、そのうち報告したいと思います。


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バックロードホーン | 11:07:30 | トラックバック(0) | コメント(0)
8cm標準バスレフ・エンクロージャー調整中
下の画像は調整中の8cm標準バスレフ・エンクロージャーです。

laulu1


ドライバーは、TangBandの W3-593SG です。

このドライバーのボーカルは、なかなか良いです。
音に適度な線の太さと厚みがあり、心地よい肉声感があります。
高音も、鮮烈な解像度などは期待できませんが、
耳につきやすい喧しい帯域が強く出ないせいか、
シンバルが「ジャーン」ではなく「シャァァーン」と鳴り、
スーッと伸びる品の良い高音だと感じます。

まだ内部をいじっているので、側板は仮止です。
底板の響きも聴きたいので、角材で浮かしています。

このエンクロージャーは、いじらなくても特に問題が無いようですが、
大き目の音量で鳴らしたときに、エンクロージャーに触ると、
底板と側板に少し振動を感じたので、制振材を貼りました。

制振材


この制振材は、ブチルゴムとコルクの2層構造になっています。
違う材質を組み合わせることで、内部損失を大きくして、
素早く振動を減衰させるという考えです。

この制振材を底板と側板の片側に張りました。
この時点で、エンクロージャーの響きが少なくなりましたが、
音のクオリティーが上がったというより、
少々 温かみや優しさが、減少したようにも感じます。
しかし、デッド過ぎる感じはしないので、これはこれで良しとしましょう。

フロント・バッフルは、特に振動を感じなかったのですが、
念のために制振材を貼ってみると、高音がクリアーになりました。
少し硬い感じも出てきましたが、高音のクオリティーとしては、
貼った方が透明感があり、良い感じではあります。

(高音は振幅が小さいので、指には板の振動が感じられなくても、
耳には、ちゃんと聴こえており、制振材でバッフルの振動が抑えられたことで、
高音の雑味が減ったということでしょう。)

制振材は、これ以上貼ると、響きが少なくなりすぎて寂しい感じになると思うので、
振動対策は、ここまでにして、後は吸音材の調整をしたいと思います。

P.S.
先日の、バックロードホーンのディップの解決方法は、
ホームページのコラムNo.13にアップしましたので、
興味のある方はご覧ください。


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Laulu-08 | 16:04:58 | トラックバック(0) | コメント(0)

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