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Korva

Author:Korva

コルバのブログへようこそ♪
"Korva"とはフィンランド語で「耳」という意味。なぜかスピーカーのことを考えてると幸せ。よい音とは何か、そして理想のスピーカーとは何かを日々考え追求しています。

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8cm標準バスレフ
デュアル・バックロードホーンは、パーツ数が普通のバックロードホーンの2倍はあるので、
1つ作る手間と時間で、バスレフ・エンクロージャーを何個作れるのだろうかと考えてしまいます。
少なくとも、軽く4個は作れそうですね。
そんなことを考えていると、無性にシンプルなエンクロージャーを作りたくなってきました。
そういうわけで、8cmフルレンジ・ドライバー用の標準エンクロージャーを作ることにしました。

以前、SPEDという大変 優れたスピーカー設計ソフトで、6リットルの8cmバスレフを設計して、
作った事がありますが、その時は低音不足で失敗しました。
失敗の原因は、容積が大きすぎたのと、fdが低すぎたことです。
設計上は、やや大きめの容積で、fdもやや低めで、低音をフラットに伸ばすことが出来ますが、
そのような設計だと、実際に聴いてみた時に、
中低音が痩せて高音が強調された厚みの無いリアリティーに欠ける音になってしまいますので、
設計上では、低音がやや盛り上がる感じにしたほうが、
実際に聴いてみたときに、自然で厚みのある音になるようです。
この6ℓのエンクロージャーは、詰め物で容積を減らすと(4~5ℓ)、
音に厚みが出て結構いい感じになりましたが。

今回作る8cmドライバー用の標準エンクロージャーは、容積は約4.5リットル、fdは95Hzです。
fdはもう少し低目を狙えそうですが、欲張ると大抵上手く行きません。
試聴で、fdが高いと感じれば、もう少し低くしますが。

4.5ℓバスレフ1


制作中のエンクロージャーです。
小さくて可愛い感じです。

スピーカーを作る時は、このようなガラステーブルが便利です。
板ガラスは完全に平面なので、組み立てるときに狂いが生じないのです。
床などは微妙に波打っているので、特にバックロードホーンなどを組み立てるときは、
コンマ1ミリ単位の狂いが生じて、後で厄介なことになります。

4.5ℓバスレフ2


裏板は傾斜させています。
こうすることで、定在波の発生を防ぎ、癖の無い中高音を再生する狙いがあります。
市販品にも、時々見られる手法ですね。
デッドスペースにターミナルを取り付ければ、ターミナルの出っ張りもなくなるので一石二鳥です。

4.5ℓバスレフ3


このエンクロージャーは、モニター的に使いたいので、
ドライバーを何度取り替えても、ネジ穴が馬鹿にならないように、ツメ付きナットを使いました。
このツメ付きナットは、4本のツメのうち、ドライバー取り付け穴に出っ張る1本を
ヤスリで削り落とす必要があるので、その作業が大変です。

ドライバーの取り付け穴は、内側を削って傾斜をつけることで、
ドライバー背面の空気の流れを妨げないようにしています。
板が薄い場合は、それ程必要が無いのですが、一応 念の為。


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Laulu-08 | 10:54:15 | トラックバック(0) | コメント(0)
8cm標準バスレフ・エンクロージャー調整中
下の画像は調整中の8cm標準バスレフ・エンクロージャーです。

laulu1


ドライバーは、TangBandの W3-593SG です。

このドライバーのボーカルは、なかなか良いです。
音に適度な線の太さと厚みがあり、心地よい肉声感があります。
高音も、鮮烈な解像度などは期待できませんが、
耳につきやすい喧しい帯域が強く出ないせいか、
シンバルが「ジャーン」ではなく「シャァァーン」と鳴り、
スーッと伸びる品の良い高音だと感じます。

まだ内部をいじっているので、側板は仮止です。
底板の響きも聴きたいので、角材で浮かしています。

このエンクロージャーは、いじらなくても特に問題が無いようですが、
大き目の音量で鳴らしたときに、エンクロージャーに触ると、
底板と側板に少し振動を感じたので、制振材を貼りました。

制振材


この制振材は、ブチルゴムとコルクの2層構造になっています。
違う材質を組み合わせることで、内部損失を大きくして、
素早く振動を減衰させるという考えです。

この制振材を底板と側板の片側に張りました。
この時点で、エンクロージャーの響きが少なくなりましたが、
音のクオリティーが上がったというより、
少々 温かみや優しさが、減少したようにも感じます。
しかし、デッド過ぎる感じはしないので、これはこれで良しとしましょう。

フロント・バッフルは、特に振動を感じなかったのですが、
念のために制振材を貼ってみると、高音がクリアーになりました。
少し硬い感じも出てきましたが、高音のクオリティーとしては、
貼った方が透明感があり、良い感じではあります。

(高音は振幅が小さいので、指には板の振動が感じられなくても、
耳には、ちゃんと聴こえており、制振材でバッフルの振動が抑えられたことで、
高音の雑味が減ったということでしょう。)

制振材は、これ以上貼ると、響きが少なくなりすぎて寂しい感じになると思うので、
振動対策は、ここまでにして、後は吸音材の調整をしたいと思います。

P.S.
先日の、バックロードホーンのディップの解決方法は、
ホームページのコラムNo.13にアップしましたので、
興味のある方はご覧ください。


Laulu-08 | 16:04:58 | トラックバック(0) | コメント(0)
Laulu-08 の吸音材
下の画像は、吸音材の調整中のLaulu-08です。

laulu08吸音材


Laulu-08は、裏板を傾けており、定在波の発生を抑える設計ですので、
最初は、吸音材無しでもいけるかなと思いましたが、
結果的には、吸音材を少し入れた方が良いようです。

吸音材無しの状態では、音が活き活きとして、最初の印象は悪くないのですが、
長時間聴いていると、なんとなく癖が気になってきます。
この状態だと、吸音されないエンクロージャー内の響きが、
ダクトや振動板を通して漏れてくるようで、
微小信号が消され、細かいニュアンスが乏しくなる印象を受けました。

その反対に、吸音材が多すぎても、響きの少ないデッドな音になります。
雑味は少なくなりますが、明るさや軽やかさの無い、重く沈んだ響きになり、
聴いていて、なんとなく物足りない感じになります。

吸音材の調節は、聴感上は明らかに違いを感じても、
測定すると違いが出ることが少ないので、微妙に難しいところです。

裏板を傾斜させているので、平行面のみに吸音材を貼れば良いかなと思いましたが、
試しに裏板に貼ってみると、明らかに音が違うとか、
ぱっと聴いた感じは良くても、長時間聴いていると、
「ウ~ン、これは ちょっと」という感じになったり・・・

吸音材の量は、結局のところ、個人の好みというところに帰結するのですが、
最終的には、上の画像のような感じになりそうです。
天板、側板の片方の一部、裏板の一部、底板の一部。

この量ですと、微小信号も潰れずに再生されるようで、
吸音材無しの状態に比べて、音に雑味が少なく、
音像にスーッと奥行きが出てくるような印象です。
もう少し、調整するかもしれませんが、
この程度が、癖を感じないぎりぎりの量でしょうか・・・


Laulu-08 | 12:30:31 | トラックバック(0) | コメント(0)
バスレフダクトの質感

laulu08m


上の画像は先日完成した、TangBand の8cmフルレンジドライバー用の
標準バスレフ・エンクロージャー Laulu-08 です。
ウッドブロックで3点支持で浮かして聴いています。
ドライバーは、TangBandの W3-593SG です。

Laulu-08を聴きながら、つらつら考えたことなどを少々・・・

このLaulu-08は、なかなか低音の質感が良く、
振動板の音とダクトの音が、音色的な違和感がなく、上手く繋がっているようです。

バスレフが効く帯域でも、「ブー」とか「ボー」とかのバスレフ的な単調な音ではなく、
小生意気に、楽器の音色を感じさせるソリッドでエッジの効いた表現をします。

そして、Laulu-08の低音の質感の良さの理由は、エンクロージャーの設計にあると思われます。
このエンクロージャーは、容積が4.5リットルで平均的ですが、
バスレフダクトの開口面積は6.6cm2で、長さは2.7cmとやや小さめです。

ヘルムホルツの共鳴の話は、ここでは割愛するとして、
バスレフエンクロージャーは、空気バネとダクトのマスからなる共振系です。
そして、ダクトは空気バネを介してドライバーによって駆動されます。

軽いものは動かしやすく、止めやすい。
重いものは動かしにくく、一旦動き出すと止めにくい。

これは、ダクトと空気バネにも当てはまるのではないでしょうか?
小さなダクトと小さな空気バネは、動かしやすく止めやすい。
つまり、トランジェント特性が良い。
反対に、大きなダクトと大きな空気バネは、動かしにくく止めにくい。
つまり、トランジェント特性が悪い。

そして、小さく軽いダクトを硬いバネを介して駆動するのと、
大きく重いダクトを柔らかいバネを介して駆動するのは、
どちらがトランジェント特性が良くなるかと言えば、もちろん前者です。

大きな容積と大きなダクトを持つエンクロージャーの低音は、
比較的 表情が乏しく、癖も強く感じます。
それは、ダクトの出力が強いのと、ダクトの音色が単調だからだと思います。
そして、音色の単調さは、共鳴する周波数の帯域が狭く、特性がピーキーなので、
サイン波に近い波形しか再現できないので、振動板の音と異質な感じがするのだと思います。

それに対して、
小さな容積と小さなダクトを持つエンクロージャーの低音は、
比較的 表情があり、癖も少なく感じます。
それは、ダクトの出力が弱いのと、共鳴する周波数帯域が広く、特性がブロードなので、
違う周波数のサイン波の組み合わせによって、ある程度 音色の再現が出来るので、
それほど振動板の音と異質な感じがしないのかもしれません。

FM音源によって色々な音色が作れるように、
ダクトの共鳴する周波数の帯域が広いほど、ある程度 音色の再現ができ、
表現力が豊かになるはずです。

しかし、ダクトを軽く空気バネを硬くするということは、
エンクロージャーを小さくすると言うことであるので、
そうすれば、中・高音の伸びやかさは失われ、
ダクトの出力も小さくなるので、低音の量感やローエンドの伸びも失われます。

結局のところ、エンクロージャー作りは、どこでバランスを取るかということであり、
何々であれば何々であるほど良い、ということは無い世界ですので、
常にこれで良いのだろうか?というモヤモヤからは逃れられません。

まとまりのない話でしたが、
長岡鉄男氏も晩年は、エンクロージャーの板にドリルで穴を開けただけの
小さなダクトのエンクロージャーなどを作っていたようですし、
メーカー品も、総じてダクトが小さいのは、理由の無いことではないのかなぁと思います。


Laulu-08 | 23:55:29 | トラックバック(0) | コメント(0)
Laulu-08 の改善案
久しぶりの更新になります。
ここしばらく、気分と体調が優れなかったので、
ブログもホームページも放置しておりました。

以前、Laulu-08 という、
8cmフルレンジ用の4.5リットルのバスレフを作りました。
このエンクロージャーは、特に癖もなくソースに忠実な音が聴けるので、
比較的 使用頻度の高いエンクロージャーで、今も活躍しています。

今回は、この Laulu-08 の改善案です。

Laulu-08II.png

上の画像がそれですが、
旧バージョンとの主な違いは、底板に角度がついていることです。

旧バージョンは裏板に角度を付けることで、
フロントバッフルと裏板との対向面間で発生する定在波を減らすことによって、
ドライバーの振動板に対する定在波の悪影響を減らし、
癖の無い再生音を実現するという狙いがあったわけですが、
今回は底板にも角度をつけることで、
天板と底板の対向面間で発生する定在波も減らそうというわけです。

なぜ、天板と底板の対向面間で発生する定在波を減らしたいのかと言うと、
一般的なバスレフエンクロージャー形状の場合、
天板と底板の間の距離が最も長くなるからです。

定在波は、対向面間の距離が大きくなるほど、波長が長く(周波数が低く)なります。
そして、定在波の周波数が低いほど、吸音材による吸音が難しくなり、
減衰するのにより長い時間がかかるため、再生音への悪影響も、
より大きくなると考えられるからです。

両側板にも角度をつければ、定在波対策としては完璧ですが、
両側板の対向面間の距離は最も短いので、発生する定在波の周波数も高く、
この対抗面間で発生する定在波の吸音は、比較的容易だと考えられるので、
エンクロージャーの設計や製作上の難易度のことも考えると、
側板には角度をつけなくても、それほど問題ないかなぁという感じです。

底板の下部にデッドスペースが発生するので、
サイズ的には少し大きくなりますが、少し背が高くなるので、
デザイン的には旧バージョンより好くなるかもしれません。
旧バージョンは、パッと見たとき、ドライバーとダクトの間の距離が、
少し短いようにも感じるのです。


Laulu-08 | 10:43:55 | トラックバック(0) | コメント(0)
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まとめ

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